新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 非業な死を遂げたものの魂が、帰つてゆくところを失つて訴へてゐるやうに栄蔵には思はれた。 和尚さんは力のこもつた太い声でお経を読みつづけた。 和尚さんはわけの解らないお経の言葉でもつて、悲しみ喚んでゐる荒野の魂を、一心に鎮めてゐるやうに思はれた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア