さういつて、小僧の良寛さんは持つて来た風呂敷包を畳の上に置いた。
ひとときすぎて、一切を両親に許して貰つた良寛さんが、再び光照寺へ、戻つてゆく姿が街路の上に小さく見えた。
越後の冬ははやく訪れるので、海から来る風はもう道や畑を白くして吹き、良寛さんの剃りたての青い頭は、雪をふくんだ雲の下で寒かつたのである。
さういつて、小僧の良寛さんは持つて来た風呂敷包を畳の上に置いた。
ひとときすぎて、一切を両親に許して貰つた良寛さんが、再び光照寺へ、戻つてゆく姿が街路の上に小さく見えた。
越後の冬ははやく訪れるので、海から来る風はもう道や畑を白くして吹き、良寛さんの剃りたての青い頭は、雪をふくんだ雲の下で寒かつたのである。