そして良寛さんの一人の旅が始つた。
良寛さんの手には、別れるときお母さんが、そつと握らせて下さつたお金の包と、小さい妹の一人が折りとつてくれた木莓の花の一枝があつた。
心の上には、今別れたお母さんと弟妹達、それから、自分の生れた家と町の姿が重なつてゐた。
そして良寛さんの一人の旅が始つた。
良寛さんの手には、別れるときお母さんが、そつと握らせて下さつたお金の包と、小さい妹の一人が折りとつてくれた木莓の花の一枝があつた。
心の上には、今別れたお母さんと弟妹達、それから、自分の生れた家と町の姿が重なつてゐた。