茶釜と一緒に泥棒に持つていつてしまはれないのが、せめて、お慰みといつたわけである。
それで昨日も一昨日もその前も、百姓達は夕方くたびれて家へ帰つて見ると、不在中に泥棒が訪ねて来たことを知つた。
茶釜がなくなつてゐたり、米櫃の蓋があいてゐたり、仏壇の下の抽出が、ひき出したままになつてゐたり、――さういふことで泥棒が訪ねて来たことはわかるのである。
茶釜と一緒に泥棒に持つていつてしまはれないのが、せめて、お慰みといつたわけである。
それで昨日も一昨日もその前も、百姓達は夕方くたびれて家へ帰つて見ると、不在中に泥棒が訪ねて来たことを知つた。
茶釜がなくなつてゐたり、米櫃の蓋があいてゐたり、仏壇の下の抽出が、ひき出したままになつてゐたり、――さういふことで泥棒が訪ねて来たことはわかるのである。