ちやうど秋の末、葉をすつかり払ひ落されて丘の上に、うそ寒い風に吹かれて立つてゐる一本の木のやうに、自分の心が何のよるべもなく、ぽつんとこの世界に取残されてゐるやうな感じであつた。
涙も出て来ないほどの、しんからの寂しさであつた。
この頃は、こんなことが度々、良寛さんにはあつた。
ちやうど秋の末、葉をすつかり払ひ落されて丘の上に、うそ寒い風に吹かれて立つてゐる一本の木のやうに、自分の心が何のよるべもなく、ぽつんとこの世界に取残されてゐるやうな感じであつた。
涙も出て来ないほどの、しんからの寂しさであつた。
この頃は、こんなことが度々、良寛さんにはあつた。