しかしわしがやつて来た一切のことは、このままわしが何もせずに、のらくらと生きてゆくなら、何の価値もないではないか。
世間の人の上に働きかけて、苦しんでゐる人を救ひ、悲しんでゐる人を慰めてやらないならば、わしは今まで意味のないことをして来たのではないか。
――良寛、お前は何のために父母を棄てたのだ、何のために故郷を離れたのだ、と良寛さんは自分を責めた。
しかしわしがやつて来た一切のことは、このままわしが何もせずに、のらくらと生きてゆくなら、何の価値もないではないか。
世間の人の上に働きかけて、苦しんでゐる人を救ひ、悲しんでゐる人を慰めてやらないならば、わしは今まで意味のないことをして来たのではないか。
――良寛、お前は何のために父母を棄てたのだ、何のために故郷を離れたのだ、と良寛さんは自分を責めた。