亀田先生は、そこで、良寛さんの書いたのをしまはせて、代りに自分で、その通りに書いたのである。
さて上州屋を出た亀田先生は、急に良寛さんを訪ねて見たくなつた。
今まで、良寛といふ人は大変よい字を書き、かなりよい歌もよむときいてゐたけれど、どうせ越後みたいな、片田舎に住んでゐる坊主のことだから、大したこともあるまいと、たかをくくつてゐた。
亀田先生は、そこで、良寛さんの書いたのをしまはせて、代りに自分で、その通りに書いたのである。
さて上州屋を出た亀田先生は、急に良寛さんを訪ねて見たくなつた。
今まで、良寛といふ人は大変よい字を書き、かなりよい歌もよむときいてゐたけれど、どうせ越後みたいな、片田舎に住んでゐる坊主のことだから、大したこともあるまいと、たかをくくつてゐた。