今まで、良寛といふ人は大変よい字を書き、かなりよい歌もよむときいてゐたけれど、どうせ越後みたいな、片田舎に住んでゐる坊主のことだから、大したこともあるまいと、たかをくくつてゐた。
それが、上州屋の障子に貼つてあつた文字を見て、一度に尊敬の念が、起つて来たのである。
――これは、自分などとは桁違ひの大先生だ。
今まで、良寛といふ人は大変よい字を書き、かなりよい歌もよむときいてゐたけれど、どうせ越後みたいな、片田舎に住んでゐる坊主のことだから、大したこともあるまいと、たかをくくつてゐた。
それが、上州屋の障子に貼つてあつた文字を見て、一度に尊敬の念が、起つて来たのである。
――これは、自分などとは桁違ひの大先生だ。