新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 そこの麓についたのは、落ちかかつた秋の陽が、赤い光を投げかけて、山の紅葉が一層あかく美しく見えてゐる頃だつた。 馬をおりて亀田先生は、両側に竹や木の生ひしげつてゐる、細い山道をのぼつていつた。 あたりは静かで、その道をおりて来るものは誰もなかつた。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア