新美南吉 『坂道』 だが大事に到らず濟むことは確かだ、と金太郎は、速度を増してゆく自轉車の上で、幾何の問題を解くときのやうに冷靜に推理した。 そこで金太郎は體を固く小さくして、道の白い流れの上へ、飛びこむやうな具合に轉んでいつた。 自轉車は三四米先へ投げ出された。 新美南吉の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア