「年よりみたいだな」
徳一君の話によると、その転入生のほんとうの名は太郎左衛門というんだが、それではあまり年よりじみていて、太郎左衛門がかわいそうだから、子どものうちは太郎と家でもよんでいるので、子どもなかまでもそうよぶようにさせてくれと、一昨日、太郎左衛門をつれてはじめて学校へきたおかあさんが、先生にたのんでいったのだそうである。
それを聞いて久助君は、なるほど、おとなはうまいことを考えるものだなと思った。
「年よりみたいだな」
徳一君の話によると、その転入生のほんとうの名は太郎左衛門というんだが、それではあまり年よりじみていて、太郎左衛門がかわいそうだから、子どものうちは太郎と家でもよんでいるので、子どもなかまでもそうよぶようにさせてくれと、一昨日、太郎左衛門をつれてはじめて学校へきたおかあさんが、先生にたのんでいったのだそうである。
それを聞いて久助君は、なるほど、おとなはうまいことを考えるものだなと思った。