それだけのことで、久助君には、太郎左衛門が、じぶんたちのように道のほこりや草の中でそだってきたものではないことがわかり、太郎左衛門をすきにもなれば、なにかもの悲しい思いでもあったのである。
あるとき久助君は、いつものようにじぶんの席から、その美しい少年をながめていた。
それは、ひとりの美しい少年であった。
それだけのことで、久助君には、太郎左衛門が、じぶんたちのように道のほこりや草の中でそだってきたものではないことがわかり、太郎左衛門をすきにもなれば、なにかもの悲しい思いでもあったのである。
あるとき久助君は、いつものようにじぶんの席から、その美しい少年をながめていた。
それは、ひとりの美しい少年であった。