ふいと久助君は、まえに、江川太郎左衛門というえらい人物の伝記を、ある雑誌で読んだことを思い出した。
よくはおぼえていないが、江戸時代の砲術家で、伊豆の韮山に反射炉というものをきずいて、そこで、そのころとしてはめずらしい大砲を鋳造したという人である。
そして、れんがを積みあげてつくったらしい反射炉の図と、びっくりした人のように目玉の大きい、ちょんまげすがたの江川太郎左衛門の肖像が、久助君の頭にうかんだ。
ふいと久助君は、まえに、江川太郎左衛門というえらい人物の伝記を、ある雑誌で読んだことを思い出した。
よくはおぼえていないが、江戸時代の砲術家で、伊豆の韮山に反射炉というものをきずいて、そこで、そのころとしてはめずらしい大砲を鋳造したという人である。
そして、れんがを積みあげてつくったらしい反射炉の図と、びっくりした人のように目玉の大きい、ちょんまげすがたの江川太郎左衛門の肖像が、久助君の頭にうかんだ。