それは兵太郎君であった。
しかしこの場合、みんなはむしろ兵太郎君を信じなかった。
というのは、兵太郎君は、十日ほどまえから、かたほうの耳が耳だれで、いやなにおいのする緑色のうみをだらりとたらしていたので、みんなが、例の音楽の道具をかそうとしなかったため、くやしがっていたからである。
それは兵太郎君であった。
しかしこの場合、みんなはむしろ兵太郎君を信じなかった。
というのは、兵太郎君は、十日ほどまえから、かたほうの耳が耳だれで、いやなにおいのする緑色のうみをだらりとたらしていたので、みんなが、例の音楽の道具をかそうとしなかったため、くやしがっていたからである。