あの愚かな闇や、自分のまはりのみを暖めることを知つてゐる貧しい蝋燭のことなど、それは、僕が夜を暗いものだと空想するとき同時にその暖い明るい休息を感じてしまふものなのだ。
それならば、僕はなぜそのやうな休らひの夜を語りたいとは思はないであらうか。
僕はただ夜を暗くみじめなものとしたいのだ。
あの愚かな闇や、自分のまはりのみを暖めることを知つてゐる貧しい蝋燭のことなど、それは、僕が夜を暗いものだと空想するとき同時にその暖い明るい休息を感じてしまふものなのだ。
それならば、僕はなぜそのやうな休らひの夜を語りたいとは思はないであらうか。
僕はただ夜を暗くみじめなものとしたいのだ。