(ああ、その大きな海はパシフイツクといふのではなかつたらうか。
その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乘つて、風や凍りつく潮水や、烈しい寒さとたたかつて、たれかが一生けんめいはたらいてゐる。
ぼくはそのひとにほんたうに氣の毒で、そしてすまないやうな氣がする。
(ああ、その大きな海はパシフイツクといふのではなかつたらうか。
その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乘つて、風や凍りつく潮水や、烈しい寒さとたたかつて、たれかが一生けんめいはたらいてゐる。
ぼくはそのひとにほんたうに氣の毒で、そしてすまないやうな氣がする。