文豪用例帳

作家別 名言・名文

宮沢賢治の名言・名文

宮沢賢治は、生前はほとんど知られないまま、膨大な詩と童話を書いた人である。岩手の花巻に生まれ、農学校の教師をしながら、農民の暮らしに寄り添おうとした。法華経への深い信仰が、その世界観の底にある。

生前に世へ出たのは、詩集『春と修羅』と童話集『注文の多い料理店』のほぼ二冊だけだった。『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』など多くの作品は、没後に草稿から見いだされている。一九三三年、三十七歳で没した。

宮沢賢治 1896–1933
詩人・童話作家。法華経への信仰と農村への献身を背景に、独自の宇宙的想像力で詩と童話を書いた。代表作に『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『春と修羅』など。

名言・名文

ただいちばんのさいはひに至るためにいろいろのかなしみもみんな、おぼしめしです。宮沢賢治『銀河鐵道の夜』 それでもどうしてもかなしくて仕方なかったのです。宮沢賢治『土神ときつね』 間ちがっているかもしれないけれども私はそう思うのだ。宮沢賢治『なめとこ山の熊』 こんなにむなしく命をすてず、どうかこの償には、まことのみんなの幸のために私のからだをおつかひ下さい。宮沢賢治『銀河鐵道の夜』 僕はもう虫をたべないで餓えて死のう。宮沢賢治『よだかの星』 じつにそのすきとほつた綺麗な風は、ばらの匂でいつぱいでした。宮沢賢治『銀河鐵道の夜』 けれども、誰だつて、ほんたうにいいことをしたら、いちばん幸ひなんだね。宮沢賢治『銀河鐵道の夜』 きつとほんたうの幸福を求めます。宮沢賢治『銀河鐵道の夜』 それをよくわかったお前は、いちばんさいわいなのだ。宮沢賢治『貝の火』 蜉蝣のごときはあしたに生れ、夕に死する、ただ一日の命なのだ。宮沢賢治『フランドン農学校の豚』 それももう一生けん命からだをまげていつまでも叫ぶのです。宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』 そのハイネの詩集にはロウレライやさまざま美しい歌がいっぱいにあったのです。宮沢賢治『土神ときつね』 実にみんな、だまってため息ばかりつきながら、かわるがわる一生けん命みがいたのです。宮沢賢治『貝の火』 みみずが死ななけぁならんならそれにもわしはかわってやっていいのだ。宮沢賢治『土神ときつね』 私のようなみにくいからだでも灼けるときには小さなひかりを出すでしょう。宮沢賢治『よだかの星』 私の幻燈はこれでおしまいであります。宮沢賢治『やまなし』