そしてその見えない天の川の水をわたつて、ひとりの神々しい白いきものの人が手をのばしてこつちへ來るのを二人は見ました。
けれどもそのときはもう硝子の呼子は鳴らされ汽車はうごきだし、と思ふうちに銀いろの霧が川下の方から、すうつと流れて來て、もうそつちは何も見えなくなりました。
ただたくさんのくるみの木が葉をさんさんと光らしてその霧の中に立ち、黄金の圓光をもつた電氣栗鼠が、可愛い顏をその中からちらちらのぞかしてゐるだけでした。
そしてその見えない天の川の水をわたつて、ひとりの神々しい白いきものの人が手をのばしてこつちへ來るのを二人は見ました。
けれどもそのときはもう硝子の呼子は鳴らされ汽車はうごきだし、と思ふうちに銀いろの霧が川下の方から、すうつと流れて來て、もうそつちは何も見えなくなりました。
ただたくさんのくるみの木が葉をさんさんと光らしてその霧の中に立ち、黄金の圓光をもつた電氣栗鼠が、可愛い顏をその中からちらちらのぞかしてゐるだけでした。