いちばん末のリンポーは、草だの木だのの医者だつた。
そして兄弟三人は、町のいちばん南にあたる、黄いろな崖のとつぱなへ、青い瓦の病院を、三つならべて建ててゐて、てんでに白や朱の旗を、風にぱたぱた云はせてゐた。
坂のふもとで見てゐると、漆にかぶれた坊さんや、少しびつこをひく馬や、萎れかかつた牡丹の鉢を、車につけて引く園丁や、いんこを入れた鳥籠や、次から次とのぼつて行つて、さて坂上に行き着くと、病気の人は、左のリンパー先生へ、馬や羊や鳥類は、中のリンプー先生へ、草木をもつた人たちは、右のリンポー先生へ、三つにわかれてはひるのだつた。