ファゼーロはまた走りだしました。
雲が黄ばんでけわしくひかりながら南から北へぐんぐん飛んで居りました。
けれども野原はひっそりとして風もなく、ただいろいろの草が高い穂を出したり変にもつれたりしているばかり、夏のつめくさの花はみんな鳶いろに枯れてしまって、その三つ葉さえ大へん小さく縮まってしまったように思われました。
ファゼーロはまた走りだしました。
雲が黄ばんでけわしくひかりながら南から北へぐんぐん飛んで居りました。
けれども野原はひっそりとして風もなく、ただいろいろの草が高い穂を出したり変にもつれたりしているばかり、夏のつめくさの花はみんな鳶いろに枯れてしまって、その三つ葉さえ大へん小さく縮まってしまったように思われました。