もうどこが丘だか雪けむりだか空だかさえもわからなかったのです。
聞えるものは雪婆んごのあちこち行ったり来たりして叫ぶ声、お互の革鞭の音、それからいまは雪の中をかけあるく九疋の雪狼どもの息の音ばかり、そのなかから雪童子はふと、風にけされて泣いているさっきの子供の声をききました。
雪童子の瞳はちょっとおかしく燃えました。
もうどこが丘だか雪けむりだか空だかさえもわからなかったのです。
聞えるものは雪婆んごのあちこち行ったり来たりして叫ぶ声、お互の革鞭の音、それからいまは雪の中をかけあるく九疋の雪狼どもの息の音ばかり、そのなかから雪童子はふと、風にけされて泣いているさっきの子供の声をききました。
雪童子の瞳はちょっとおかしく燃えました。