小十郎はちゃんとかしこまってそこへ腰掛けていかの切り込みを手の甲にのせてべろりとなめたりうやうやしく黄いろな酒を小さな猪口についだりしている。
いくら物価の安いときだって熊の毛皮二枚で二円はあんまり安いと誰でも思う。
実に安いしあんまり安いことは小十郎でも知っている。
小十郎はちゃんとかしこまってそこへ腰掛けていかの切り込みを手の甲にのせてべろりとなめたりうやうやしく黄いろな酒を小さな猪口についだりしている。
いくら物価の安いときだって熊の毛皮二枚で二円はあんまり安いと誰でも思う。
実に安いしあんまり安いことは小十郎でも知っている。