こんなふうだったから小十郎は熊どもは殺してはいても決してそれを憎んではいなかったのだ。
ところがある年の夏こんなようなおかしなことが起ったのだ。
小十郎が谷をばちゃばちゃ渉って一つの岩にのぼったらいきなりすぐ前の木に大きな熊が猫のようにせなかを円くしてよじ登っているのを見た。
こんなふうだったから小十郎は熊どもは殺してはいても決してそれを憎んではいなかったのだ。
ところがある年の夏こんなようなおかしなことが起ったのだ。
小十郎が谷をばちゃばちゃ渉って一つの岩にのぼったらいきなりすぐ前の木に大きな熊が猫のようにせなかを円くしてよじ登っているのを見た。