六疋めの鹿は、やつと豆粒のくらゐをたべただけです。
鹿はそれからまた環になつて、ぐるぐるぐるぐるめぐりあるきました。
嘉十はもうあんまりよく鹿を見ましたので、じぶんまでが鹿のやうな気がして、いまにもとび出さうとしましたが、じぶんの大きな手がすぐ眼にはいりましたので、やつぱりだめだとおもひながらまた息をこらしました。
六疋めの鹿は、やつと豆粒のくらゐをたべただけです。
鹿はそれからまた環になつて、ぐるぐるぐるぐるめぐりあるきました。
嘉十はもうあんまりよく鹿を見ましたので、じぶんまでが鹿のやうな気がして、いまにもとび出さうとしましたが、じぶんの大きな手がすぐ眼にはいりましたので、やつぱりだめだとおもひながらまた息をこらしました。