ところがどうしたわけか、鳥は一向来ませんでした。
慶次郎は、いかにもその鷹やなにかが楊の木に嘴を引っぱられて、逆になって木の中に吸い込まれるのを見たいらしく、上の方ばかり向いて歩きましたし、私もやはりその通りでしたから、二人はたびたび石につまづいて、倒れそうになったり又いきなりバチャンと川原の中のたまり水にふみ込んだりもしました。
「どうして今日は斯う鳥がいないだろう。
ところがどうしたわけか、鳥は一向来ませんでした。
慶次郎は、いかにもその鷹やなにかが楊の木に嘴を引っぱられて、逆になって木の中に吸い込まれるのを見たいらしく、上の方ばかり向いて歩きましたし、私もやはりその通りでしたから、二人はたびたび石につまづいて、倒れそうになったり又いきなりバチャンと川原の中のたまり水にふみ込んだりもしました。
「どうして今日は斯う鳥がいないだろう。