向ふに魚の骨の形をした灰いろのをかしなきのこが、とぼけたやうに光りながら、枝がついたり手が出たりだんだん地面からのびあがつてきます。
二疋の蟻の子供らは、それを指さして、笑つて笑つて笑ひます。
そのとき霧の向ふから、大きな赤い日がのぼり、羊歯もすぎごけもにはかにぱつと青くなり、蟻の歩哨は、また厳めしくスナイドル式銃剣を南の方へ構へました。
向ふに魚の骨の形をした灰いろのをかしなきのこが、とぼけたやうに光りながら、枝がついたり手が出たりだんだん地面からのびあがつてきます。
二疋の蟻の子供らは、それを指さして、笑つて笑つて笑ひます。
そのとき霧の向ふから、大きな赤い日がのぼり、羊歯もすぎごけもにはかにぱつと青くなり、蟻の歩哨は、また厳めしくスナイドル式銃剣を南の方へ構へました。