間もなく浪がどぼんと鳴ってそれからすうっと白い泡をひろげながら潮水がやって来ました。
タネリはすばやくそれを洗いましたらほんとうにきれいな硝子のようになって日に光りました。
タネリはまたおっかさんのことばを思い出してもう棄ててしまおうとしてあたりを見まわしましたら南の岬はいちめんうすい紫いろのやなぎらんの花でちょっと燃えているように見えその向うにはとど松の黒い緑がきれいに綴られて何とも云えず立派でした。
間もなく浪がどぼんと鳴ってそれからすうっと白い泡をひろげながら潮水がやって来ました。
タネリはすばやくそれを洗いましたらほんとうにきれいな硝子のようになって日に光りました。
タネリはまたおっかさんのことばを思い出してもう棄ててしまおうとしてあたりを見まわしましたら南の岬はいちめんうすい紫いろのやなぎらんの花でちょっと燃えているように見えその向うにはとど松の黒い緑がきれいに綴られて何とも云えず立派でした。