一郎はこの時はじめて自分たちを追ってゐるものは鬼といふものなこと、又楢夫などに何の悪いことがあってこんなつらい目にあふのかといふことを考へました。
そのとき楢夫がたうとう一つの赤い稜のある石につまづいて倒れました。
鬼のむちがその小さなからだを切るやうに落ちました。
一郎はこの時はじめて自分たちを追ってゐるものは鬼といふものなこと、又楢夫などに何の悪いことがあってこんなつらい目にあふのかといふことを考へました。
そのとき楢夫がたうとう一つの赤い稜のある石につまづいて倒れました。
鬼のむちがその小さなからだを切るやうに落ちました。