タネリの小屋が、兎ぐらいに見えるころ、タネリはやっと走るのをやめて、ふざけたように、口を大きくあきながら、頭をがたがたふりました。
それから思い出したように、あの藤蔓を、また五六ぺんにちゃにちゃ噛みました。
その足もとに、去年の枯れた萱の穂が、三本倒れて、白くひかって居りました。
タネリの小屋が、兎ぐらいに見えるころ、タネリはやっと走るのをやめて、ふざけたように、口を大きくあきながら、頭をがたがたふりました。
それから思い出したように、あの藤蔓を、また五六ぺんにちゃにちゃ噛みました。
その足もとに、去年の枯れた萱の穂が、三本倒れて、白くひかって居りました。