タネリは、さびしそうにひとりでつぶやきながら、そこらの枯れた草穂をつかんで、あちこちに四つ、結び目をこしらえて、やっと安心したように、また藤の蔓をすこし口に入れてあるきだしました。
丘のうしろは、小さな湿地になっていました。
そこではまっくろな泥が、あたたかに春の湯気を吐き、そのあちこちには青じろい水ばしょう、牛の舌の花が、ぼんやりならんで咲いていました。
タネリは、さびしそうにひとりでつぶやきながら、そこらの枯れた草穂をつかんで、あちこちに四つ、結び目をこしらえて、やっと安心したように、また藤の蔓をすこし口に入れてあるきだしました。
丘のうしろは、小さな湿地になっていました。
そこではまっくろな泥が、あたたかに春の湯気を吐き、そのあちこちには青じろい水ばしょう、牛の舌の花が、ぼんやりならんで咲いていました。