夏目漱石 『草枕』 ただこの景色が――腹の足しにもならぬ、月給の補いにもならぬこの景色が景色としてのみ、余が心を楽ませつつあるから苦労も心配も伴わぬのだろう。 自然の力はここにおいて尊とい。 吾人の性情を瞬刻に陶冶して醇乎として醇なる詩境に入らしむるのは自然である。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア