床にかかっている若冲の鶴の図が目につく。
これは商売柄だけに、部屋に這入った時、すでに逸品と認めた。
若冲の図は大抵精緻な彩色ものが多いが、この鶴は世間に気兼なしの一筆がきで、一本足ですらりと立った上に、卵形の胴がふわっと乗かっている様子は、はなはだ吾意を得て、飄逸の趣は、長い嘴のさきまで籠っている。
床にかかっている若冲の鶴の図が目につく。
これは商売柄だけに、部屋に這入った時、すでに逸品と認めた。
若冲の図は大抵精緻な彩色ものが多いが、この鶴は世間に気兼なしの一筆がきで、一本足ですらりと立った上に、卵形の胴がふわっと乗かっている様子は、はなはだ吾意を得て、飄逸の趣は、長い嘴のさきまで籠っている。