そしてみんなは大へんわたしをほめた。
いちばん偉い詩人のアルタは座を下りて來て、わたしを禮してじぶんの高い座にのぼせ(三字不明)の草蔓をわたしに被せて、わたしを賞める四句の偈をうたひ、じぶんは遠く東の方の雪ある山の麓に去った。
わたしは車にのせられて、わたしのうたった歌のうつくしさに酒のやうに醉ひ、みんなのほめることばや、わたしを埋める花の雨にわれを忘れて胸を鳴らしてゐたが、夜更けてわたしは長者のルダスの家を辭して、きらきらした草の露を踏みながら、わたしの貧しい母親のもとに戻ってゐたら、俄かに月天子の座に瑪瑙の雲がかかりくらくなったので、わたくしがそれをふり仰いでゐたら、誰かがミルダの森で斯うひそひそ語ってゐるのを聞いた。