地を這う煙の飛ばんとして飛び得ざるごとく、わが魂の、わが殻を離れんとして離るるに忍びざる態である。
抜け出でんとして逡巡い、逡巡いては抜け出でんとし、果ては魂と云う個体を、もぎどうに保ちかねて、氤氳たる瞑氛が散るともなしに四肢五体に纏綿して、依々たり恋々たる心持ちである。
余が寤寐の境にかく逍遥していると、入口の唐紙がすうと開いた。
地を這う煙の飛ばんとして飛び得ざるごとく、わが魂の、わが殻を離れんとして離るるに忍びざる態である。
抜け出でんとして逡巡い、逡巡いては抜け出でんとし、果ては魂と云う個体を、もぎどうに保ちかねて、氤氳たる瞑氛が散るともなしに四肢五体に纏綿して、依々たり恋々たる心持ちである。
余が寤寐の境にかく逍遥していると、入口の唐紙がすうと開いた。