抜け出でんとして逡巡い、逡巡いては抜け出でんとし、果ては魂と云う個体を、もぎどうに保ちかねて、氤氳たる瞑氛が散るともなしに四肢五体に纏綿して、依々たり恋々たる心持ちである。
余が寤寐の境にかく逍遥していると、入口の唐紙がすうと開いた。
あいた所へまぼろしのごとく女の影がふうと現われた。
抜け出でんとして逡巡い、逡巡いては抜け出でんとし、果ては魂と云う個体を、もぎどうに保ちかねて、氤氳たる瞑氛が散るともなしに四肢五体に纏綿して、依々たり恋々たる心持ちである。
余が寤寐の境にかく逍遥していると、入口の唐紙がすうと開いた。
あいた所へまぼろしのごとく女の影がふうと現われた。