ところが、九月の末のある日曜でしたが、朝早く私が慶次郎をさそっていつものように野原の入口にかかりましたら、一本の白い立札がみちばたの栗の木の前に出ていました。
私どもはもう尋常五年生でしたからすらすら読みました。
「本日は東北長官一行の出遊につきこれより中には入るべからず。
ところが、九月の末のある日曜でしたが、朝早く私が慶次郎をさそっていつものように野原の入口にかかりましたら、一本の白い立札がみちばたの栗の木の前に出ていました。
私どもはもう尋常五年生でしたからすらすら読みました。
「本日は東北長官一行の出遊につきこれより中には入るべからず。