入口の襖をあけて椽へ出ると、欄干が四角に曲って、方角から云えば海の見ゆべきはずの所に、中庭を隔てて、表二階の一間がある。
わが住む部屋も、欄干に倚ればやはり同じ高さの二階なのには興が催おされる。
湯壺は地の下にあるのだから、入湯と云う点から云えば、余は三層楼上に起臥する訳になる。
入口の襖をあけて椽へ出ると、欄干が四角に曲って、方角から云えば海の見ゆべきはずの所に、中庭を隔てて、表二階の一間がある。
わが住む部屋も、欄干に倚ればやはり同じ高さの二階なのには興が催おされる。
湯壺は地の下にあるのだから、入湯と云う点から云えば、余は三層楼上に起臥する訳になる。