夏目漱石 『草枕』 飯はようやく了る。 膳を引くとき、小女郎が入口の襖を開たら、中庭の栽込みを隔てて、向う二階の欄干に銀杏返しが頬杖を突いて、開化した楊柳観音のように下を見詰めていた。 今朝に引き替えて、はなはだ静かな姿である。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア