夏目漱石 『草枕』 身を斜にしてその下をくぐり抜ける燕の姿が、ひらりと、鏡の裡に落ちて行く。 向うの家では六十ばかりの爺さんが、軒下に蹲踞まりながら、だまって貝をむいている。 かちゃりと、小刀があたるたびに、赤い味が笊のなかに隠れる。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア