夏目漱石 『草枕』 爺さんは貝の行末を考うる暇さえなく、ただ空しき殻を陽炎の上へ放り出す。 彼れの笊には支うべき底なくして、彼れの春の日は無尽蔵に長閑かと見える。 砂川は二間に足らぬ小橋の下を流れて、浜の方へ春の水をそそぐ。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア