夏目漱石 『草枕』 または永き日を、かつ永くする虻のつとめを果したる後、蕋に凝る甘き露を吸い損ねて、落椿の下に、伏せられながら、世を香ばしく眠っているかも知れぬ。 とにかく静かなものだ。 空しき家を、空しく抜ける春風の、抜けて行くは迎える人への義理でもない。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア