常よりは淡きわが心の、今の状態には、わが烈しき力の銷磨しはせぬかとの憂を離れたるのみならず、常の心の可もなく不可もなき凡境をも脱却している。
淡しとは単に捕え難しと云う意味で、弱きに過ぎる虞を含んではおらぬ。
冲融とか澹蕩とか云う詩人の語はもっともこの境を切実に言い了せたものだろう。
常よりは淡きわが心の、今の状態には、わが烈しき力の銷磨しはせぬかとの憂を離れたるのみならず、常の心の可もなく不可もなき凡境をも脱却している。
淡しとは単に捕え難しと云う意味で、弱きに過ぎる虞を含んではおらぬ。
冲融とか澹蕩とか云う詩人の語はもっともこの境を切実に言い了せたものだろう。