夏目漱石 『草枕』 一分と立たぬ間に、影は反対の方から、逆にあらわれて来た。 振袖姿のすらりとした女が、音もせず、向う二階の椽側を寂然として歩行て行く。 余は覚えず鉛筆を落して、鼻から吸いかけた息をぴたりと留めた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア