夏目漱石 『草枕』 あるとすれば、霧には無論使えぬ、霞には少し強過ぎる。 ただこの靄に、春宵の二字を冠したるとき、始めて妥当なるを覚える。 余は湯槽のふちに仰向の頭を支えて、透き徹る湯のなかの軽き身体を、出来るだけ抵抗力なきあたりへ漂わして見た。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア