夏目漱石 『草枕』 老人はいつの間にやら、青玉の菓子皿を出した。 大きな塊を、かくまで薄く、かくまで規則正しく、刳りぬいた匠人の手際は驚ろくべきものと思う。 すかして見ると春の日影は一面に射し込んで、射し込んだまま、逃がれ出ずる路を失ったような感じである。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア