夏目漱石 『草枕』 朔北の曠野を染むる血潮の何万分の一かは、この青年の動脈から迸る時が来るかも知れない。 この青年の腰に吊る長き剣の先から煙りとなって吹くかも知れない。 しかしてその青年は、夢みる事よりほかに、何らの価値を、人生に認め得ざる一画工の隣りに坐っている。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア