夏目漱石 『草枕』 草原をのそつくうちに、いつしか描く気がなくなった。 描かぬとすれば、地位は構わん、どこへでも坐った所がわが住居である。 染み込んだ春の日が、深く草の根に籠って、どっかと尻を卸すと、眼に入らぬ陽炎を踏み潰したような心持ちがする。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア