夏目漱石 『草枕』 しまいには話もないから、両方共無言のままで蜜柑畠を見下している。 午に逼る太陽は、まともに暖かい光線を、山一面にあびせて、眼に余る蜜柑の葉は、葉裏まで、蒸し返されて耀やいている。 やがて、裏の納屋の方で、鶏が大きな声を出して、こけこっこううと鳴く。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア