夏目漱石 『倫敦塔』 倫敦塔の歴史は英国の歴史を煎じ詰めたものである。 過去と云う怪しき物を蔽える戸帳が自ずと裂けて龕中の幽光を二十世紀の上に反射するものは倫敦塔である。 すべてを葬る時の流れが逆しまに戻って古代の一片が現代に漂い来れりとも見るべきは倫敦塔である。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア