大連の病院を見に行ったとき、苦し紛れに、案内をしてくれた院長の河西君に向って、僕も一つ診察を願おうかなと云ったら、河西君はとんだお客様だというような顔もせず、明日の十時頃いらっしゃいと親切に引き受けてくれた。
ところが明日の十時頃になると、診察の事はまるで忘れてしまって、相変らず鳥打帽子を被って、強い日の下を焦げながら、駆け廻った。
橋本が、全体どこまで行くつもりなんだいと聞くから、そうさまあ哈爾賓ぐらいまで行かなくっちゃ義理が悪いようだなと答えたが、その橋本はどうする料簡かちっとも分らない。
大連の病院を見に行ったとき、苦し紛れに、案内をしてくれた院長の河西君に向って、僕も一つ診察を願おうかなと云ったら、河西君はとんだお客様だというような顔もせず、明日の十時頃いらっしゃいと親切に引き受けてくれた。
ところが明日の十時頃になると、診察の事はまるで忘れてしまって、相変らず鳥打帽子を被って、強い日の下を焦げながら、駆け廻った。
橋本が、全体どこまで行くつもりなんだいと聞くから、そうさまあ哈爾賓ぐらいまで行かなくっちゃ義理が悪いようだなと答えたが、その橋本はどうする料簡かちっとも分らない。